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ニューヨークと同じようになると言われた東京が一向に爆発しないワケ

東京都は17日、都内で新たに201人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。1日で200人を超える感染が確認されるのは初めてで、これで都内で感染が確認された人は2794人になりました。

反対にアメリカでは今、感染者数が約38万8000人にのぼり。中でもニューヨーク市は世界最多の感染数である。このニューヨークの二週間前に非常に似ていると毎週聞いていたような気がしたが、最近めっきり効かなくなった。あれはなんだったのだろうか?

 

東京都は感染を抑えられている?

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「感染爆発」と「都市封鎖」。小池都知事は、この二単語を使って東京がニューヨークのようにならないよう自粛要請をした。その後、日本ではニューヨークの感染爆発について多くの説明がなされたが、事実よりも日本人の持つニューヨークの印象に訴えるものが多かった。しかし実際のところ、ニューヨーカーの生活習慣などだけでは新型コロナ感染者数の増加とその後の終息の兆しを説明できない。

東京、こと日本においては世界随一の清潔な国ではある。頻繁に手を洗う習慣や、飲食店でほぼ確実にどこでも出てくる「おしぼり」、お風呂には毎日欠かさず入るし、消毒アルコールは2月時点でありとあらゆるところに置かれていた。マスクも欧米諸国と比べて多くの人がもともとつけていた。

ただニューヨーク市にはない最悪の特徴がある。「電車内の混雑」である。あんなにソーシャルディスタンスを無視した公共交通機関はないだろう。現在でも土日や平日の日中は通常時よりも少ないが、夕方と朝はやはり多いと感じる。あの距離が生み出され続ける限り、東京都の感染拡大は免れないだろう。

 

しかし、今日に至るまで遅いと言われた施策や対応がいくつかあるものの、比較的大きな感染爆発は日本には見られない。やはり自粛が効いているのと、元々の生活リズムがあるのが強みとも言える。全くニューヨークのような状態になる兆しはない。政府の要請を大人しく守り、混乱に乗じたテロや政府への犯行などは起きずに大人しく言うことを聞き続ける日本人の生真面目さが功を奏しているのかもしれない。

 

 

ニューヨークは医療爆発していない

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3月時点でトランプ政権とFRB(米連邦準備制度)は全国全体に対して巨額な経済支援策を行ってきた。しかし、これらは州政府には降りてこない。このため、NYのクオモ知事は今、連邦政府に対し、新型コロナ対策で自由に使えるお金として全州で5000億ドルを拠出してほしいと依頼している。

国家非常事態宣言が出て以来、ニューヨーク市のセントラルパークに設置された仮設病床や、冷凍車やホテルのロビーを遺体安置施設として活用しているところが日本でも報じられた。これが、ニューヨーク州医療崩壊の直前にあるというイメージを与えたのは間違いない。

 

医療機関の崩壊寸前と謳われた状態も、既存の病院などでは医療施設が足りなくなったのは事実であるものの、患者を隣のニュージャージー州に運ぶということさえせずに済んでいる。ニューヨーク州にある大学病院、また他の総合病院との連携や、入院施設を持たないクリニックの医師の協力もあって、何とか乗り切ることができたのである。ニューヨークは失敗例ではなく成功例なのだ。

ただアメリカが元気かと言われれば嘘になる。州ごとに様々な政策はとっているものの国の単位で見ればまだまだ混乱状態だ。中国が小規模核実験を行なったのも本当か嘘かは定かではないが、そう言ったポーズなのだろう。

 

既にコロナとの戦い、そして米中の冷戦状態になっている。今後の各国の舵切りに目が離せない。