【注意】新型コロナのマスクは表面に7日間も感染力を持つ?
以下の文は香港大学の研究者が行った様々な実験から得られたデータです。
記事によると
● 「温度」と感染力の関係:ウイルスは22℃でも7日後まで安定
新型コロナウイルスを含むウイルス輸送液を密閉容器に入れて、4℃、22℃、37℃、56℃、70℃の環境下で最長14日間保管しました。それぞれ、1分後、5分後、10分後、30分後、1時間後、3時間後、6時間後、12時間後、1日後、2日後、4日後、7日後、14日後の時点で、感染価を測定しました。
その結果、新型コロナウイルスは、4℃では高い安定性を示し、感染価は14日後までほとんど変化しませんでした。22℃では7日後まで、37℃では24時間後まで感染力を維持していましたが、56℃では30分後、70℃では5分後には、感染性のあるウイルスが検出できなくなりました。
このことから30度を超える夏になっても最低でも24時間以上は感染力を維持していることがわかりました。
●ウイルスはサージカルマスクの表面で最も安定新型コロナを含む液体を、様々な表面(コピー用紙、ティッシュペーパー、紙幣、サージカルマスク、ステンレス、プラスチックなど)に5µL垂らして、室温22℃、湿度65%の環境下に置きました。一定時間(0分、30分、3時間、6時間、1日、2日、4日、7日)が経過した後に、滴下点の上からウイルス輸送液200μLを追加してウイルスを回収し、感染価を調べました。
その結果、コピー用紙とティッシュペーパーの表面からは、30分後まで感染力を持つウイルスが検出されましたが、3時間後には検出できなくなっていました。紙幣の表面では2日後まで(4日後には陰性化)、ステンレス表面とプラスチック表面では4日後まで(7日後には陰性化)、感染性のあるウイルスが検出されました(【表1 新型コロナウイルスが各種表面で感染力を維持している時間】)。
一方、驚くべきことに、サージカルマスクの内側では4日後まで、外側(表面)では7日後まで、感染力を持つウイルスが検出されました。内側のウイルスは7日後には陰性化していましたが、外側については、8日後以降は追跡しなかったため、ウイルスが実際に何日間感染力を持っていたのかは不明です。
意外にも、ティッシュペーパー上の感染力がマスクを下回るのは驚きますね。ただステンレスや、プラスチックの上では通常通り感染力が高いので、電車や外への外出ではそういった場所に多く触る(エレベーターのボタン、駅構内、電車、スマホ、車etc…)ので、引き続き手洗いうがいは大事ですね。
●「pH」との関係:どのpHでもウイルスは感染力を維持
マスクやステンレス、プラスチックの表面では感染力が長時間持続
今回行われた実験で、新型コロナウイルスは、ウイルスに適した環境下では安定性が非常に高いこと、しかし、標準的な消毒法はいずれも有効であることが明らかになりました。
マスクをはじめとして、紙幣やステンレス、プラスチックなどの表面には、比較的長時間ウイルスが付着している可能性を念頭に置き、それらを触ったらできるだけ速く手を洗う、または消毒することが大切です。手洗いや消毒が済むまでは、目や鼻、口元を触らないようにしましょう。さらに、マスクの取り扱いには十分な注意が必要です。外すときには表も裏も触らず、密閉できる袋に入れて、布製であれば薄めた家庭用漂白剤を袋に注ぎ、浸してから洗濯をする、使い捨てマスクならば袋ごと廃棄する、といった方法を用いるほうが良さそうです。
この実験から、アルコール消毒や漂白剤は非常に有用な効果を発揮することがわかった。
このことから普段使いで注意しなければならないことがいくつか
- 布マスクであっても使い回す際は入念な選択が必要
- 一部の紙マスクを使い回す人は注意が必要
- アルコール消毒は有用
こいった実験も今後も取り上げて行くので、引き続きブックマークやスターをお願いします。