コロナで学校はいつ終わる?緊急事態宣言が出ている 大学や高校の今。
つい先日、全国に出された緊急事態宣言。様々な企業が早急な対応を求められ、2月に比べればだいぶ新しい社内体制も落ち着いてきたところだろうか。
しかし、教育機関はいまだてんやわんやしている。2月27日、新型コロナウイルスへの感染対策として、安倍晋三首相は全国すべての公立小・中・高等学校に対して、3月2日から春休みまでの休校を要請した。その時点で残っていた授業範囲はどうするのか、その間に用意されていた行事はどうするのか(特に卒業式、入学式)などなど、教員にとって地獄のような数ヶ月だと思います。
小中高に関しては一部地域を除いて再開
休校延長に関しては、東京都、大阪府、大阪市、堺市、兵庫県、神戸市、愛知県、熊本市、福岡県市、神奈川県、横浜市、川崎市、さいたま市、奈良市などが挙げられており、それら以外の学校は、通常4/7より学校を再開しています。
ただ緊急事態宣言の出た今、県立などの公立高校によっては延長を検討するところもあり、入学式の有無など学校や地域ごとに対応は大きく異なっています。
現在では学校の再開時期は大きく3種類に分けられており、4/7に再開する学校、4/20から学校を再開(オンライン等を使って)、5/7の再開を目処にしている学校です。
再開するにあたっても、今まで以上の対策が必要です。アルコール消毒や「距離」を意識した生活スタイルを意識しなければなりませんし、失った教育機会の損失は計り知れません。全国レベルでの遅延ではあるものの、本来あるはずだった勉強の時間が失われたことによって、地域によっての知識の隔たりや、しわ寄せが後にやってくる可能性が大いにあります。もともと授業のシラバスはかなりギチギチに設定されており、今までもインフルエンザで例え1クラスが学級閉鎖をしても、長期休暇や土曜日の時間を削ってでも取り返すくらいギリギリの日程なのです。
それを今からどうやって取り戻していくのか、オンライン授業の準備は各校整っているのか、という問題がいまだに山積みなのです。
大学はもっと先行き不透明
実はもっと凄いことになってるのが大学機関です。基本的に学校の一斉休校が決まった時期には大学生は皆春休みに突入しているのですが、急遽延長。そして研究室やゼミももちろん封鎖、当然年間の予定はずれ込んでいきます。
授業に関しても4/20スタートのところもあれば、GW明け(5/11)まで春休みの大学もあり、オンライン授業での展開を目指しているようです(地方であれ国公立、中規模以上の私立は比較的多い)
また対面授業の予定は、ほぼ全ての著名な大学が未定となっています。学校によっては春学期は全てオンライン授業になるところや、一部では授業料、入学料の免除を求める声もあります。
もちろん全授業がオンライン授業といえど、現場は整理されていないところが実情であり、教授ごとの差が出ているともいえます。
調べたところによると、基本的にはリアルタイムでZOOMやMicrosoft Teamなど、オンラインミーティングの形式をとったアプリケーションを使うことが多い印象です。
ヨーロッパも順次再開を検討か
被害が現在大きいヨーロッパでも、3月末時点では秋までの学校休校を検討していたが、対応が追いついてきたのか、5月初頭から順次再開予定だという。
ただ大学に関しては夏までの対面授業を認めないとしている。こういった具体的な時期の決定も欧米諸国は比較的早い印象を受ける。
感染拡大の勢いは縮小傾向にはあるが、それはガチガチに自粛をし始めた(フランスではスーパーから一時期モノがすっからかんになる時期も)から生まれているのであって、5月から飲食店や各施設が再開を始めれば再び感染の脅威に晒されることは自明である。有効な対策が取られていない以上、どこかでまた増えないと延長を検討するのは、現実問題として決定しかねるのだろう。